M1 Mac miniの動作を検証する(その3)
検証その1とその2で使ったM1 Mac miniとインテルMac miniの比較用Logicプロジェクトに数トラック追加して、CPUメーターが振り切れる直前の状態を作り、再度ムービーを撮ってみました。尚今回オーディオインターフェースにApogee Duetを使用してみました。
こちらはM1 Mac mini(16GB RAM)でオーディオ環境設定の処理スレッド数が『8(4ハイ・パフォーマンス・コア)』の状態です。
こちらはインテルMac mini Core i7 3.2GHz 6コア(32GB RAM)モデルの状態です。
M1 Mac miniですが、このプロジェクトでのLogicの再生能力はCore i7 3.2GHzのインテルMac miniとほぼ同等と見て良いかもしれません。このプロジェクトの最後のトラックをSculptureにすると両マシン共1回目の再生で止まり、ES2にすると2回に1回は止まり、ES1にすると数回に1回止まるという状況です。本当に似た感じの動作でした。その1の比較であまり差が出なかったので、実はM1だとCPUメーター振り切れた後もまだまだ行ける的な動作を少し期待したのですが、それは無かったです。。
ただ決定的に違うのは、Mac本体の温度と静音性です。インテルMac miniは常にファンが回りっぱなしで天板も相当熱くなりますが、M1 Mac miniは全然音が聞こえません。天板も少し温かいかも?くらいです。
各アプリの対応状況を考えるとまだM1チップMacの本格導入は難しいかもしれませんが、コストが安くなり静音性にも優れていてパフォーマンス的にも最終インテルMac mini上位モデルと同等なら、少し世代の古いMacをお使いの方などは今後良きタイミングで導入する価値は十分あるように思います。
今回M1 Macの動作検証をするにあたり、なんと!!あのDTMステーションの藤本さんとコラボさせていただいております。私がLogic担当、藤本さんはLogic以外のオーディオインターフェースやDAW、プラグインなどの検証という形で分担いたしました。(明らかに藤本さんの方が物量過多です。。笑)
以下のリンクがM1 Macを検証された藤本さんのDTMステーションです。とても興味深い記事になっておりますのでこちらもぜひご覧ください!!
『M1チップ搭載の新型MacはDTMに使えるのか? DAW、プラグイン、オーディオインターフェイスなど動作状況をチェックしてみた』
最後に、このページで使用したLogicプロジェクトは以下のリンクからダウンロードできます。もしよろしければご自身の環境でもお試しください。(本当に適当に作ったプロジェクトですのでご容赦ください。。笑)