オリジナルNeve 1081プリ(4ch)を導入しました

サウンドウーノ スタジオにはNeve系プリとして、ビンテージ1066(2ch)、RND 5024(4ch)、RND 5025(2ch)がありますが、昔からNeve 1081への憧れがずっとありました。
ただ1081は市場に現存する個体数が少ないこともあり、元々高額だったお値段がここ数年で更に高騰、またビンテージNeveモジュールとしては最大の大きさになるため、予算的にも大きさ的にもうちのスタジオへの導入は難しいと半ば諦めておりました。
ただ、世代の違う様々なタイプのNeveプリの音を聞き、その過程でビンテージNeveの回路的な知識が増していくにつれ、トランスやアンプカードにビンテージのパーツを使うだけで、かなりビンテージNeveモジュールの音に肉薄するということを学びました。
ある時ふと思い立ち、1081の音の研究用に以前に入手していたビンテージパーツ、St. Ives L10468、Marinair LO2567、Neve B438、Neve B440を使ってオリジナルのNeve 1081タイプのプリアンプの製作が可能か業者さんに聞いてみたところ、可能とのことで、早速製作を依頼いたしました。
※オリジナルNeve 1081にはアンプカードにBA338とBA340が使用されておりますが、1081モジュール同様かなり入手困難です。
Neve 1081や33115タイプのプリは、EQ回路がないとかなりの省スペースで組むことができます。将来を考えて1Uハーフラックタイプで製作を依頼、まずは以下のようなスタイルで完成いたしました。

このプリがいざスタジオで稼働し始めると、興味を持っていただいたエンジニアさんからかなりの高評価をいただきました。「状態の良い1081の音がきちんとする!」との評価をいただいたりもいたしました。私から「ぜひ使ってみてください!」とお勧めすると、1081の音に馴染みがないというエンジニアさんからもご好評をいただき、採用率はほぼ100%の状況です。
Neve 1081プリはボーカルにはもちろん、楽器用プリとしても大変魅力に溢れることは知っていたので、ここ数年のビンテージパーツの高騰ぶりに相当迷いましたが、せっかく1Uハーフラックで作ってもらったのだからと、もう2ch分のビンテージパーツを入手(高かったです…笑)、追加2ch分も先日無事に完成し、このページトップの画像の、1U 4ch仕様、オリジナル・ビンテージ1081タイプ・プリがスタジオに導入されました。

上蓋を開けると上の通りです。トランスとアンプカードにビンテージパーツを使用しております。
先日この1081プリ4chを使ってドラム録音を試しましたが、期待通りの素晴らしいNeveサウンドで録ることができました。近日中にご試聴いただけるよう準備中ですので楽しみにしていてください。
ビンテージ1081タイプのプリを4ch使えるスタジオ、大手さんを除けばなかなかないと思います(笑)サウンドウーノ スタジオをご利用の際はぜひお試しください!!
株式会社サウンドウーノ 宇野克郎
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