Rupert Neve Designs 5025 導入しました

全世界限定300台と発表された時には、コロナで困ってるからちょっとお小遣い必要になったのかな？でも2chプリにVU付けてこのお値段は高くない？？くらいに思ってたRuppert Neve Designs 5025。

先行して発売されたShelford Channelから、入力段にはカスタムトランスのRN4012、出力段にはRN2042が採用されてたことは知ってましたが、Shelford Channelを試聴させていただいた時は、確かにPorticoなんかよりもビンテージっぽいくらいの印象でした。そもそもチャンネルストリップって個人的にあまり好きじゃなくて、Shelford Channelはお値段的にもスルー。でも5025がどうも気になってて、デモ機の有無を確認したらあるというので、お借りして聞いてみたのが4月中旬。

5025聞いてかなり衝撃。音像大きくて超歌い易い。録り音聞いても実際よりも音量大きく感じる。これだけ技術が進んだ今、ビンテージNeveの再現がなぜ出来ないのか？的な話題になる時あるけど、もちろんビンテージNeveのサウンドとは違うのですが、ビンテージNeveを使いたくなるエッセンスがちゃんと詰まってます。それでいてきちんと今の音してるんです。

今までビンテージNeveの再現って基本カーンヒルトランス使ってて、それをビンテージのマリンエアに変えるだけで一気にビンテージNeveサウンドになるし、トランスがどれだけ肝になるかは分かってましたが、新開発のカスタムトランスでこの音像を出せるとは、、流石はRupert Neve Designs、恐れ入れりました。

しかし困ったことに全世界限定300台の製品。フックアップさん割り当て台数は既に予約で埋まっており、普段交流のある各ショップさんも予約で埋まってて。うちフックアップさんの正規代理店なのに、通販ショップさんなどにせっせと問い合わせて、まだ予約に空きがあるというところで何とか注文できました。そして待つこと3ヶ月、先日やっと手元に届きました。

3ヶ月ぶりに聞いてみて、やはり良いです。素晴らしいプリです。これは私の勝手な感想でメーカー側が想定したことではないでしょうけど、音像が日本語の発音にフィットしてる気がします。これで歌うと良いテイクが録れる感すごくあります。

これは私の勝手は想像ですが、生前のNeveさんは恐らくビンテージNeveを再現する方向には進みたくなくてTransformer Like Amplifier回路を使ったPorticoシリーズを開発してきたと思ってるのですが、Neveさん亡き今、ビンテージNeve的な色付けのあるカスタムトランスを入出力段に積む製品に遂に手を出してしまったわけで。そして5025はなぜだか300台限定品。この300台で反応見てるのかな？Rupert Neveが今後どういった方向に進んでいくのか、とても興味深いです。

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